| 患者さん説明用の院内感染対策アルバム(1992年製作) | |||||
このアルバムは、1992年に患者さん こ とになります。 古いアルバムなので、 茶色に変色し ています。緑の字は、現 在の考え方 で補足説明したものです。
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この文章を書いた当時(1990年代)は、病原性ウイルスについて解明されつつある段階でした。したがって、多くの歯科医院は院内感染対策の必要性を考えもしない時代でした。現在のサイトウ歯科では、BSEの原因となる異常プリオンまで視野に入れた、より高度な院内感染対策が導入されています。当時、院内感染対策を維持するのに、多額の費用が掛かるため、来院されるごとに500円の費用負担をしていただきましたが、現在では行っていません。
この文章は、18年前に書かれたものです。「患者さんが少ないため、このような文章を書いた」と思われたかもしれませんが、現在改めて読むと、本当に効果のある院内感染対策を実行するためには、混み合っている診療室では不可能です。
イソジンを20倍に希釈して使用しています。当時、鶴見大学細菌学教室の前田伸子教授に、「本当に20倍に希釈したものでうがいして効果があるか」を調べていただきました。講演・専門誌などで発表したことにより、現在では多くの歯科医院が導入しています。是非とも、15秒以上ていねいに、口の中でグビグビさせてください。適当にされる患者さんがおられますが、時間を厳守することは、回りまわって結局はご自分のためです。
口の中に入れたX線フィルムには、唾液がべったり付着しています。悩んだすえ、このアイデアに行き着きました。このアイデアで唾液の拡散を飛躍的に防げるようになりました。最近、歯科専門誌でラップして使用することを、他の先生が紹介していました。20年後の現在でも、通用するアイデアです。
治療中とそれ以外の時とで、装備を変えるアイデアは今でも続いています。これも、20年後の今でも通用するアイデアです。当時使用していたコーン型のマスクは、毎日使用していると顔に丸く皺が出来、審美的に問題があるので変更した思い出があります。当時は、多くのスタッフに働いてもらっていました。 院内感染対策を熟知しないスタッフに働いていただくと、汚染区域、非汚染区域の概念が把握できていない為に、触ってはいけない所に触ってしまう可能性があり、結局は監視していなければならなくなります。スタッフが多くては、院内感染対策を確実に行うことが出来ないという結論に至り、現在は最小限の熟練したスタッフだけで診療室を運営しています。
当時、「滅菌器に滅菌物を入れても滅菌できないことがある」という事実にこだわりました。こだわりは、滅菌器専門メーカーを動かすところまでゆきました。「繰り返し使用する器具が滅菌できていなければ、何が安全といえるのか」という素朴な疑問が、私の原動力でした。いまでも、「社会的に余裕のある人々」を対象としているサイトウ歯科が、そうした患者さんを裏切っていない根底になっています。20年後の現在でも、このレベルの滅菌器を導入している医療機関はほとんどありません。見えないウイルスや細菌の滅菌ですから、必要性も感じておられないはずです。現在は、3台目の滅菌器を使用しています。このアルバムの後に問題になったBSEの対策を考えて、BSEの研究所と同レベルの135℃で60分の滅菌をしています。
院内感染対策導入にあたり、金銭的に一番迷ったのはこのことでした。高額なものを必要な数だけ揃えて、患者さん毎に滅菌することは大英断でした。現在でも歯科医院の多くは、患者さんごとに外して、表面を消毒液で拭いて、患者さんが治療椅子に座ってから、また同じものを装着しています。このことは、材料屋さんに購入状況を聞けばすぐに判ることです。
このアイデアがサイトウ歯科最大の特徴です。汚染区域と非汚染区域と明確に分けることが出来るようになりました。現在は、1人で手袋をした時としない時で、チェアサイドアシスタントとフリーアシスタントの2役を行っています。20年後の現在でも、このシステムを導入できている医療機関は皆無に近いと思います。
現在では、毒性の強いグルタルアルデヒドは使用していません。BSEの殺菌には逆効果になるため、高濃度の次亜塩素酸ナトリウムを使用しています。消毒液は消毒効果が不安定なため、滅菌器や使い捨てに移行させ、使用頻度を最小限にしています。
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